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1月8日中央高速を甲府から東京方面に走行中・・・携帯に着信音。
迷った・・・が・・・電話に出た。
「もしもしHです。訃報のお知らせです。D-villageの設計者の芦屋さんがお亡くなりになりました。」
「えっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
近くのサービスエリアに車を停めて・・・・混乱していて何を話したか・・・記憶がない。
1時間後に帰宅して芦屋さんの携帯に電話をかけた。
妹さんが涙声で・・・話してくれた。
「いま、伺ってもよろしいんでしょうか?」「はいどうぞ・・・」
買い物帰りのカミサンを乗せて,芦屋さんの実家についたころには小雨が降ってきて漆黒の闇。
その闇と電球色のライトの対比が現実へと無常にも引き戻される。
玄関には小柄な芦屋さんの奥さんが出迎えてくれた。
カミサンが数十秒、芦屋さんの奥さんを抱いている様子を隣で見ていて・・・
思わず号泣してしまいました。
リヴィングに芦屋さんは横たわって眠っていました。
話しかければ・・・起きて・・・建築の話でもしそうな寝顔でした。
「芦屋さん・・・大晦日に電話でお話したばかりじゃない!!残念だよ!!!」
2008年6月に微助人に電話が入った。
「アシヤと申しますが、今からサインの打ち合わせに伺ってもよろしいでしょうか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・????」
数分後に長身の芦屋さんと小柄な女性が訪ねてこられた。
三島の初音台にある美容室のバックライトサインの打ち合わせでした。
その打ち合わせは5分で済んだのですが・・・それから建築談義になり・・・
お帰りは深夜11時を過ぎていた。
帰り際にカミサンが降りてきて・・・芦屋さんを見るなり・・・・
「・・・・・・・・・はじめまして・・・・アシヤさん?は韓国男優のコンサンウに似てるって言われません?」
「わたしは・・・・コンサンウのファンなの・・・」
コンサンウを知らない私は「サンコンさん?黒人の??????」
「・・・・・・・・・・・・」
「アシヤさん・・・・レムコールハースやザハハディドの話・・・したかったよぉ・・・・」
芦屋さんからいただいた「建築プレゼンの掟10」・「意中の建築・上・下巻」3冊は私の宝物にします。
通夜・告別式に参加できなくて悪かったね。
バンコクの三島由紀夫の「豊穣の海・暁の寺」で成仏できるように・・・・
夫婦で祈ってきましたから・・・・
タイ旅行の寺院めぐりも夫婦の会話は43歳の若さで亡くなった芦屋さんの事ばかり・・・
通夜・告別式に参列した息子たちも号泣して・・・語っていました。
D-villageのクライアントの長男が・・・ポツリと一言。
「いっしょに創りたかった。」
芦屋さん本当にお世話になりました。
謹んでご冥福をお祈り申しあげます。
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