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建築家の石山修武さんが「すごいな」と思う奴がいない、それが「すごい」!と語っています。
赤裸々な野心を持つ若者が建築界に少ないことは、歴然としている。人口が減少し、高い経済成長は見込めない。
歴史的な政権交代もあった。
おおらかに建築や建設産業の可能性をうたう社会ではないことを、若者は誰よりも良く知っている。
20代のころの僕は、今の若い人よりもずっと無知だった。しかし、世の中には「すき間」が沢山あった。立ちふさがる壁の間をうまく進めば、横並び状態から抜け出せるのではないかという「幻想」がリアリティーを持っていた。
現代では決してあり得ないことだ。
頭のいい人ほど「なんともならない」という感触を持っているはずだ。
30代でキラキラした夢ばかりを語る人に見込みはない。
非常に混沌とした変革期に生きていることを、とことん認識した人だけが生き残っていける時代だ。
彼らと仕事をする50歳前後の人達、つまり上司世代は、若者と価値観が違うという事実を認めなければならない。酒の席に誘っても来ない若手を「元気がない」と断じても無意味だ。そういう価値観なのだ。
モンスターだけがヒーローではない。
オリジナルが次々に出てくる時代ではなく、様々な情報を組み合わせてモノをつくる時代だ。情報のアセンブルが好きならば、その道に長けていけばそれでいい。
僕の若い頃は「とにかく個性を発揮しなさい」という建築教育を受けた。
これはあまりにもリスクが大きい。
一人のヒーローの背後に、ヒーローになれない何万人もの人がいることを、冷静に見つめるべきだ。
そんな日本に飽き足らなければ、自分に向く国に行けばいい。日本にいたければライフスタイルから見直すべきだ。
僕なら設計以外にも何か仕事を持つのをお勧めする。
大きな仕事でガサッと利益を得るのではなく、市民と向き合い、生活の延長で建築を考え、利幅の少ない仕事を延々とやるスタイルが主流になる。
新築からストックを重視する流れもそのひとつだ。
ここ20年ほど「すごいなコイツは」と思える奴に会ったことがない。
それがむしろ「すごい」と思う。
僕らの世代の「すごい奴」とは、恐竜やモンスターみたいな人を指す。
安藤忠雄さんなんかバケモノだよ。
いまは、みながティラノザウルスやブロントサウルスになる必要はない。
空を飛んだり、水に潜ったりする恐竜もいい。
いろんなヒーローが探せばごろごろいる時代なんだ。
石山修武氏は伊豆の長八美術館やリアスアーク美術館で日本建築学会賞を受賞していて、いまは早稲田大学教授でものすごく個性的?な建築で知られています。
モンスターだけがヒーローではない!!!
ファイトが沸いてきました!!
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=99072005
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